◎レース回顧
グリューネグリーンが促しての逃げ。他にハナを主張する馬もおらず、スローからのキレ勝負になった。スローペースにも関わらず、勝ち時計は過去10年で2番目。
内前有利の馬場および展開だったため、後方からの外差しはかなり厳しかった。実際、上位5頭はいずれも好位や内を追走していた。実力馬が楽に好位を取ったため、特に上位3頭は順当に決着した。ジュンブロッサムは直線も内めを通った分で4着まで来れたという印象。
後方からになった馬や時計勝負およびキレ勝負に対応できなかった馬は評価を下げなくても良さそう。
◎全頭回顧
1着 11 ガイアフォース
道中は2番手を追走。直線は内を通ってジリジリ伸び続けた。
馬場や斤量の恩恵があったとはいえ、強敵相手の勝利は評価できる。スタートが特別良かったわけではないが、位置が取れたのも収穫。ワンターンのマイルであれば更に上のレベルでも。
2着 14 ジャンタルマンタル
好スタートから先団外めを追走。直線は勝ち馬の外から伸びたが、差し切れなかった。
展開は向いたが、勝ち馬とは斤量の分もあっての2着。鞍上のコメントから前哨戦仕上げの分もありそう。やはり安定した先行力は魅力で、よほど前崩れにならない限りは本番でも。
3着 6 ソウルラッシュ
道中は中団前の内めを追走。直線も内めを通ってジリジリ伸びたが、上位2頭には迫れなかった。
ベストではない馬場や舞台かつ斤量を背負っての敗戦。鞍上のコメントから状態も万全ではなかったか。位置が取れたのは収穫。G1ならもう少し時計がかかる馬場で狙いたい。
4着 8 ジュンブロッサム
スタートは微妙で後方3番手を追走。直線は内めから馬群を縫って伸びてきた。
ロスのない進路取りだが、展開が向いたとは言えない中での4着。やはり時計が出る馬場はベスト。位置が取れないのは課題だが、今後も同様の条件で狙いたい。
5着 4 ウンブライル
道中は中団の内めを追走。直線はやや外に持ち出して伸びてきた。
スムーズだが、上位馬とは位置取りの差もあっての敗戦。やはり時計勝負も合わなかったか。近走は重賞でも悪くない競馬ができている。もう少し時計がかかる馬場で見直したい。
6着 9 キープカルム
道中は中団の外めを追走。直線は外を通ってジリジリ伸びた。
馬場や展開が向いたとは言えず、評価を下げる必要はない。時計勝負に対応できなかった可能性も。このレベルではどうかも、もう少し時計がかかる良馬場で見直したい。
7着 13 ファーヴェント
スタート良く、中団前の外めを追走。直線は馬群の真ん中を通ったが、あまり伸びなかった。
馬場や展開が向いての敗戦で、着順以上の評価はできない。マイルでの時計勝負に対応できなかった可能性も。現状、このレベルでは狙いにくい。
8着 12 シャンパンカラー
出遅れから最後方を追走。直線は外を通って伸びてきた。
馬場や展開が向かず、評価を下げる必要はない。出遅れ癖は課題。やはり時計勝負やキレ勝負も分が悪そう。もう少し時計がかかる馬場やペースが流れそうなレースで見直したい。
9着 2 ウォーターリヒト
スタートは普通だが、後方2番手の内を追走。直線は大外に出して伸びてきた。
馬場や展開が向かず、直線で外に持ち出すロスもあっての敗戦。度外視可能だが、このレベルでは単純に力負けしている感じも。差し有利の馬場や展開で見直したい。
10着 1 マジックサンズ
スタートは普通だが、二の脚で中団やや前の内を追走。直線も内めを通ったが、伸びなかった。
軽斤量かつロスのない進路取りでの敗戦。鞍上のコメントからやや力んだ分もありそうだが、やはりキレ勝負に対応できなかった可能性も。もっとペースが流れそうなレースで見直したい。
11着 7 ニシノスーベニア
スタートは微妙で中団後方の外めを追走。直線も外を通ったが、あまり伸びなかった。
馬場や展開が向かず、評価を下げる必要はない。時計勝負にも対応できなかったか。出遅れ癖は引き続き課題になりそう。もう少し時計がかかる馬場で見直したい。
12着 5 レイべリング
スタート良く、先団後方の内を追走。直線も内を通ったが、あまり伸びなかった。
キレ勝負になったとはいえ、内前有利の馬場が向いての大敗。鞍上のコメントからも、ここでは力負けの内容。もう少し上がりがかかるレースで見直したい。
13着 10 グリューネグリーン
スタート後に促しての逃げ。直線は最内を通ったが、後続にあっさり交わされた。
初のマイルで時計勝負やキレ勝負に対応できずの敗戦。度外視可能だが、やはり能力的にもこのレベルでは厳しそう。重賞以外かつ距離延長で見直したい。
14着 3 シャイニーロック
道中は中団後方の内を追走。直線も内を通ったが、全く伸びなかった。
位置が取れなかったとはいえ、ここでは完敗の内容。今後もこのレベルでは狙いにくい。

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