【レース回顧】毎日王冠 2025

◎レース回顧

やや出負けしたホウオウビスケッツが促して逃げたが、先行争いが激化することはなかった。適度なスローペースで逃げたことで究極のキレ勝負までには至らず、当日の馬場傾向通り先行した馬で決着した。先行した3頭が33秒台の上がりを使っているため、後方からでは32秒台の末脚を使わなければ届かないような展開だった。昨年同様に道中の隊列通りに決着するような展開だったが、その中できっちり差し切ったレーベンスティールや後方から4着まで追い込んだディマイザキッドは着順以上に評価できそう。
勝ち時計の1.44.0はレースレコードであり、時計勝負への対応も求められた。
後方からになった馬や先行してもキレ勝負に対応できなかった馬は評価を下げなくても良さそう。

◎全頭回顧

1着 9 レーベンスティール

スタート良く、3番手の真ん中を追走。直線は2,3着馬の外からきっちり差し切った。

馬場や展開が向いたとはいえ、前の2頭も止まらない中での差し切りは評価できる。やはりこの距離やスピードが問われる馬場はベスト。鞍上のコメントや道中の様子からも、気性面の問題はありそう。今後も2000m前後かつスピードが問われる条件で狙いたい。


2着 8 ホウオウビスケッツ

やや出負けしたが、促しての逃げ。直線は最内を通って粘った。

馬場や展開が向いての好走。鞍上のコメントからも、道中で普段より力んでいなかった点は収穫。渋った馬場でも好走しているが、やはりスピードが問われる馬場や距離が合っている印象。今後も同様の条件で狙いたい。


3着 10 サトノシャイニング

ヨレながらのスタートだが、2番手を追走。直線も内でジリジリ伸びたが、差は詰まらなかった。

道中で折り合いを欠いた上、やはりキレ勝負は分が悪かった印象。斤量の恩恵があった点を考慮するとやや物足りず。折り合い面からはこれぐらいの距離が良さそうだが、スピード面からはもう少し長い方が良さそう。


4着 3 ディマイザキッド

道中は後方2番手を追走。直線は外から伸びたが、最後は差を詰められなかった。

馬場や展開が向かない中での4着。3着とは差があるが、条件次第ではもう少し詰めれた可能性も。やはり追走面から距離はもう少し長い方が良さそう。これ以上のレベルではどうかも、差しが決まりそうなレースで狙いたい。


5着 2 エルトンバローズ

道中は3番手の内を追走。直線も内を通ったが、前との差を詰めることはできなかった。

ロスのない競馬だが、キレ勝負に対応できなかったか。鞍上のコメントから状態が万全ではない可能性も。スタートは問題なかった。もう少し時計がかかる馬場で見直したい。


6着 5 ジェイパームス

スタート良く、中団を追走。直線は内めを通ってジリジリとは伸びた。

上位馬とは位置取りの差もあっての敗戦。戦績からこれ以上キレる脚は使えない可能性も。近2走の内容を踏まえると、やはり東京が合いそう。差しが決まりそうな馬場や展開で見直したい。


7着 6 チェルヴィニア

道中は中団外めを追走。直線も外めを通ったが、あまり伸びなかった。

やや展開が向かなかったとはいえ物足りず。大幅な馬体増や斤量を背負った分もありそうだが、はっきりした敗因は不明。現状では狙いにくいが、差しが決まりそうな馬場や展開で見直したい。


8着 1 ロングラン

スタートは出たが、最後方を追走。直線は外からジリジリ伸びた。

斤量を背負った上、馬場や展開が向かずの敗戦。鞍上のコメントから状態も万全ではなかったか。もっと持続力が活かせる馬場や舞台で見直したい。


9着 7 シルトホルン

好スタートだが、控えて中団内を追走。直線も内めを通ったが、伸びなかった。

やや展開が向かず、時計にも対応できなかったか。レース後のコメントから大幅な馬体減の影響もありそう。重賞ではどうかも、もう少し時計がかかる馬場で見直したい。


10着 4 ラファドゥラ

道中は中団後方の内を追走。直線も内を通ったが、あまり伸びなかった。

展開が向かず、時計勝負にも対応できなかったか。今回は度外視できるが、重賞では狙いにくい。もっと持続力が問われる馬場で見直したい。


11着 11 シリウスコルト

道中は3番手の外を追走。直線は早々に手応えなく失速した。

キレ勝負が向かず、外を周ったとはいえ負けすぎ。このレベルではどうかも、距離延長や時計がかかる馬場で見直したい。

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