【全頭考察】富士ステークス 2025

◎レース傾向

過去5年はAコース5日目または6日目での開催で、今年は6日目。馬場が大きく傷んでいることは少ないが、キレる馬の外差しが多く決まっている。
馬券になった15頭中11頭が4角1/2頭より後方。4角3番手以内からの好走は1頭のみ。スタミナが問われるコース形態ということもあり、先行しての粘り込みは難しい印象。
1-4枠から馬券になったのは3頭のみであり、道中で外めを通った馬の好走が目立った。内が不利ということもなさそうだが、直線も比較的外めでの攻防になっていることが多い。
また、馬券になった15頭中12頭が上がり3位以内。近3年は1.32前後の勝ち時計になっている。ペースや馬場次第では、キレやスピードがかなり重要になりそう。

◎展開予想

近3走で逃げたことがあるのはグリューネグリーンのみであり、それも2400mでの逃げだった。距離延長もレイべリングのみで、絶対に先行したい馬もそれほど多くはない。一発を狙った馬が競り合わない限り、どの馬が逃げてもペースは速くならなさそう。

◎全頭考察

1 マジックサンズ (牡3/栗東・須貝/差・追)

近走・前走(NHKマイルC)は展開が向いたが、初のマイルかつG1での2着
・2走前(皐月賞)は4角で大外を周るロスもあっての敗戦
・3走前(ホープフルS)は折り合いを欠きながら外を周り続けるロスがあっての敗戦
プラス・安定した末脚
・同舞台でのG1実績
・斤量55kg
・馬場問わず好走している
・折り合い面から内枠はプラス
マイナス・位置が取れず、展開待ちになりそう
・上がりがかかるレースでしか好走しておらず、キレ勝負になるとどうか
・古馬との力関係は未知
条件など・差しが決まる馬場や展開になれば


2 ウォーターリヒト (牡4/栗東・石橋/差・追)

近走・前走(中京記念)は展開が向かずの敗戦
・2走前(安田記念)は馬場や展開が向かずの敗戦
・3走前(東京新聞杯)はスムーズだが、逃げ馬も残る展開を後方から差し切り
プラス・安定した末脚
・同舞台は5戦3勝
・近2走は度外視可能
マイナス・位置が取れず、展開待ちになりそう
・持ち時計はやや劣る
・今回の上位人気馬には2走前に完敗している
条件など・差しが決まる馬場や展開になれば


3 シャイニーロック (牡9/地方/先)

近走・前走(重賞)はロスのない競馬で完勝
・2走前(重賞)もロスのない競馬で圧勝
・24走前(リステッド)は展開が向かずの敗戦
プラス・安定した先行力があり、同型馬も少ない
・持ち時計は上位
マイナス・久々の中央競馬で一気の相手強化
・地方移籍前は大敗が続いていた
・キレる脚はなく、この舞台はどうか
条件など・馬場や展開の恩恵は欲しい


4 ウンブライル (牝5/美浦・木村/差・追)

近走・前走(オープン)はスムーズな競馬での勝利
・2走前(府中牝馬S)はロスのない進路取りでの4着
・3走前(阪神牝馬S)は内有利の馬場が向かずの敗戦
プラス・溜めればキレる脚も使えている
・同舞台でのG1実績
マイナス・近走から一気の相手強化
・この距離だと位置が取れておらず、展開待ちになりそう
・持ち時計が遅く、時計勝負になるとどうか
・近走内容から現状はもう少し長い距離がベストの可能性も
条件など・差し有利の馬場や展開になれば


5 レイベリング (牡5/美浦・鹿戸/先・差)

近走・前走(リステッド)は外有利の馬場は向いたが、やや展開は向かずの5着
・2走前(函館スプリントS)は内有利の馬場で外を周り続けての敗戦
・3走前(リステッド)はスムーズな競馬での4着
プラス・好位から持続的な脚が使える
・同型馬は少ない
マイナス・近走から一気の相手強化
・持ち時計が遅く、時計勝負になるとどうか
・キレでは劣るため、この舞台もプラスとは言えず
・戦績からベストは1400mか
条件など・よほど前有利の馬場や展開になれば


6 ソウルラッシュ
(牡7/栗東・池江/差・追)

近走・前走(安田記念)はやや展開が向かず、レース中に骨折もあっての3着
・2走前(ドバイターフ)はスムーズだが、強敵相手に勝利
・3走前(中山記念)はロスのない競馬だが、斤量を背負って3着
プラス・実績は上位
・安定した末脚
・馬場や舞台問わず好走している
マイナス・キレではやや劣るため、この舞台がベストとは言えず
・斤量59kg
・怪我明けもやや不安
条件など・ある程度の位置が取れれば


7 ニシノスーベニア (牡6/美浦・上原博/差)

近走・前走(京成杯AH)はスムーズだが、上位馬とは進路取りの差もあっての5着
・2走前(関屋記念)はロスのない競馬だが、時計勝負に対応できなかったか
・4走前(毎日王冠)は馬場や展開が向かずの敗戦
プラス・ある程度の好位から持続的な脚が使える
・東京の経験は豊富
マイナス・近走からの相手強化
・キレでは劣るため、位置が取れないとどうか
・好走時の時計は遅め
条件など・ある程度時計がかかる馬場になれば


8 ジュンブロッサム (牡6/栗東・友道/差・追)

近走・前走(安田記念)はやや展開が向かず、開催が進んだ馬場も合わなかったか
・2走前(マイラーズC)はスムーズだが、勝ち馬とは斤量の差もあっての2着
・3走前(東京新聞杯)は斤量を背負った上、外を周るロスもあっての敗戦
プラス・持ち時計はここでも上位
・キレる脚があり、綺麗な馬場では崩れていない
・昨年の勝利実績
・近走は度外視可能なレースも多い
マイナス・位置が取れず、展開待ちになりそう
・実績はここでは劣る
・斤量58kg
条件など・位置取りよりもキレが問われるような馬場なら


9 キープカルム (牡4/栗東・中竹/差・追)

近走・前走(中京記念)は展開が向かずの敗戦
・2走前(しらさぎS)はロスのない進路取りでの勝利
・3走前(ダービー卿CT)は直線でスムーズには伸びれない中での3着
プラス・安定してキレる脚が使える
・2走前はG1馬にも勝利している
マイナス・近走から更なる相手強化
・持ち時計はやや劣る
・左回りの経験が少ない点はやや不安
・後傾ラップでの好走が多く、追走面からもペースが流れるとどうか
条件など・位置取りよりもキレが問われるような馬場なら


10 グリューネグリーン (牡5/美浦・相沢/先・差)

近走・前走(オープン)はやや展開が向いての4着
・2走前(リステッド)は楽に逃げての敗戦
・3走前(リステッド)はやや外を周り続けたとはいえ物足りず
プラス・先行力があり、同型馬も少ない
・東京での戦績は安定している
マイナス・重賞以外でも馬券になっておらず、一気の相手強化
・近走は着順以上の評価はできない
・スピード面から初のマイルはどうか
条件など・馬場や展開の恩恵は欲しい


11 ガイアフォース (牡6/栗東・杉山晴/差)

近走・前走(安田記念)はやや追い出しが遅れるロスがあったが、強敵と差のない2着
・2走前(チャンピオンズマイル)は外枠から外を周り続けるロスがあっての敗戦
・3走前(フェブラリーS)は展開が向いたとは言えずの敗戦
プラス・持続的な末脚
・持ち時計はここでも上位
・同舞台のG1は3戦いずれも4着以内
・前走の1,3着馬と2kgのハンデ差
マイナス・キレではやや劣るため、後方からになるとどうか
・勝ち切るにはワンパンチ足りない印象
条件など・差しが決まる馬場や展開になれば


12 シャンパンカラー (牡5/美浦・田中剛/差・追)

近走・前走(安田記念)は大きく出遅れ、展開も向いたとは言えない中での6着
・2走前(ダービー卿CT)は斤量を背負った上、外を周り続けるロスもあっての敗戦
・3走前(東京新聞杯)はロスのない競馬だが、斤量を背負った分もあっての敗戦
プラス・近走は度外視可能
・持続的な末脚
・同舞台は6戦3勝でG1実績もある
マイナス・位置が取れず、キレでもやや劣る印象
・持ち時計が遅く、時計勝負になるとどうか
・斤量58kg
条件など・ある程度の位置が取れれば


13 ファーヴェント (牡4/栗東・藤原/先・差)

近走・前走(3勝クラス)は外有利の馬場が向いての勝利
・2走前(3勝クラス)は淀みないペースを外枠から先行しての4着
・3走前(3勝クラス)はロスのない競馬での敗戦
プラス・好位から持続的な脚が使える
・同型馬は少ない
・左回りは5戦で4回馬券内
マイナス・3勝クラスも楽には勝ち上がれず、一気の相手強化
・負かした相手のレベルはどうか
・持ち時計もここでは劣る
条件など・よほど前有利の馬場や展開になれば


14 ジャンタルマンタル (牡4/栗東・高野/先)

近走・前走(安田記念)は展開が向いたが、序盤は折り合いを欠くロスもあっての勝利
・2走前(香港マイル)は初の海外で直線は接触もあっての敗戦
・3走前(NHKマイルC)はスムーズとはいえ完勝
プラス・実績は最上位
・好位から速い脚を使える
・国内では距離や舞台問わず好走しており、同舞台も2戦2勝
マイナス・斤量59kg
・スムーズな競馬での好走が多い
・持ち時計はやや劣る
条件など・楽に先行できれば

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