【全頭考察】スワンステークス 2025

◎レース傾向

過去10年とも10月最終週での開催だが、今年は2週目。過去の傾向は参考にしにくいため、前日や当日の馬場傾向を見て判断したい。

◎展開予想

近3走で逃げたことがあるのは、ウインマーベル、ワールズエンド、アサカラキングの3頭。いずれもハイペースで飛ばすタイプではないが、8枠に入ったアサカラキングがハナを主張すれば、ペースが上がる可能性も。先行馬が多いわけではないが、アドマイヤズームやバルサムノートなどの出方も鍵になりそう。

◎全頭考察

1 ランスオブカオス (牡3/栗東・奥村豊/先・差)

近走・前走(NHKマイルC)はロスのない進路取りだが、展開が向かない中での5着
・2走前(チャーチルダウンズC)はスムーズな競馬とはいえ完勝
・3走前(きさらぎ賞)はスムーズだが、やや距離が長かったか
プラス・好位から持続的な末脚が使える
・同世代で戦ってきた相手のレベルは上位
・馬場や舞台を問わない安定感
・斤量55kg
マイナス・古馬との力関係は未知
・キレでは劣るため、距離短縮で位置が取れないとどうか
条件など・楽に好位を取れれば


2 タイムトゥヘヴン (牡7/美浦・戸田/追)

近走・前走(京成杯AH)は道中で外から位置を上げるロスがあったとはいえ物足りず
・2走前(中山記念)は4角で上位馬より外を周った分の4着
・3走前(マイルCS)は最後方から差し届かずの敗戦
プラス・溜めればキレる脚が使える
・戦ってきた相手のレベルは上位
・戦績から右回りはプラス
マイナス・追走面から距離短縮がプラスとは言えず
・実績はここでは劣る
・使える脚が短く、直線の長いコースはどうか
条件など・スローからのキレ勝負になれば


3 ムイ (牝3/栗東・笹田/差・追)

近走・前走(葵S)は3,4角でかなり外を周るロスがあっての敗戦
・2走前(リステッド)はスムーズな競馬での勝利
・3走前(ニュージーランドT)は差しも決まる展開で大敗
プラス・溜めればキレる脚も使えている
・同距離は2戦2勝
・斤量53kg
マイナス・出遅れ癖があり、位置が取れない点はプラスとは言えず
・初の古馬混合重賞で一気の相手強化
・負かした相手のレベルは疑問
条件など・差し有利の馬場や展開になれば


4 ワイドラトゥール (牝4/栗東・藤原/差・追)

近走・前走(CBC賞)はベストではない距離で展開も向いたとは言えずの敗戦
・2走前(ヴィクトリアマイル)は相対的に伸びない内を通った分もあっての敗戦
・3走前(愛知杯)は展開が向いたとはいえ完勝
プラス・安定した末脚
・戦績から同距離はベストで、同舞台も3戦2勝
・近走は度外視可能なレースも多い
マイナス・位置が取れず、展開待ちになりそう
・負かした相手のレベルは劣る
・キレではやや劣る印象
条件など・差しが決まる馬場や展開になれば


5 ウインマーベル (牡6/美浦・深山/先)

近走・前走(安田記念)はスムーズだが、上位馬にはキレ負けしての5着
・2走前(1351ターフスプリント)は展開が向いたとはいえ。強敵と差のない2着
・3走前(阪神C)はスムーズな競馬で敗戦
プラス・戦績から同距離はベスト
・安定した先行力やスピードの持続力
・脚質から内枠はプラス
・戦ってきた相手のレベルは上位
マイナス・キレでは劣るため、位置が取れないとどうか
・同舞台では2戦とも勝ち負けできていない
条件など・楽に先行できれば


6 ソーダズリング (牝5/栗東・新谷/差)

近走・前走(ヴィクトリアマイル)は外を周り続けたとはいえ物足りず
・2走前(阪神牝馬S)は内有利の馬場で外を周った分もあっての敗戦
・3走前(阪急杯)はスムーズな競馬での3着
プラス・持続的な末脚
・前走からの相手弱化
・京都は4戦2勝で重賞実績もある
マイナス・この距離だと位置が取れておらず、キレでも劣る印象
・持ち時計からあまりの時計勝負になるとどうか
・勝ち切るにはワンパンチ足りない感じも
条件など・差し有利の馬場や展開になれば


7 オフトレイル (牡4/栗東・吉村/差・追)

近走・前走(関屋記念)はロスのない進路取りだが、斤量を背負っての2着
・2走前(高松宮記念)はやや展開が向かず、距離も短かった
・3走前(オーシャンS)も馬場や展開が向かず、距離も短かった
プラス・キレはここでも上位
・直線平坦コースは7戦とも馬券内
・近走は度外視可能なレースも多い
マイナス・追走面から距離短縮はどうか
・位置が取れないため、展開待ちになりそう
条件など・差しが決まる馬場なら


8 ワールズエンド (牡4/栗東・池添/逃・先)

近走・前走(3勝クラス)は楽な逃げとはいえ、後続を突き離して圧勝
・2走前(3勝クラス)は楽ではないペースで逃げての2着
・3走前(2勝クラス)はスムーズな競馬で完勝
プラス・好位から速い脚が使える
・直線平坦コースは4戦4勝
・前走内容から時計勝負にも対応できそう
マイナス・重賞で一気の相手強化
・近走はスムーズな競馬での好走が多い
条件など・楽に先行できれば


9 シュタールヴィント (牡5/栗東・矢作/差・追)

近走・前走(3勝クラス)はスムーズな競馬での勝利
・2走前(3勝クラス)は直線で外に持ち出すロスもあっての3着
・3走前(3勝クラス)は逃げ馬も残る展開を最後方から追い込んでの4着
プラス・溜めればキレる脚が使える
・近走は短距離にシフトして安定している
・2走前の内容から時計勝負にも対応できそう
マイナス・負かした相手のレベルはどうか
・近走から一気の相手強化
・位置が取れないため、展開待ちになりそう
条件など・ある程度の位置が取れれば


10 アルテヴェローチェ (牡3/栗東・須貝/差)

近走・前走(NHKマイルC)はやや展開が向かず、時計勝負にも対応できなかったか
・2走前(チャーチルダウンズC)は3,4角で外を周るロスがあっての2着
・3走前(シンザン記念)は内有利の馬場で外を周った分もあっての2着
プラス・近走は度外視可能なレースも多い
・斤量55kg
マイナス・持ち時計が遅く、初の1400mで時計勝負になるとどうか
・古馬との力関係は未知
・同世代でも上位馬には完敗している
条件など・距離短縮がプラスに働けば


11 バルサムノート (牡5/栗東・高野/先・差)

近走・前走(CBC賞)は序盤に位置を下げるロスもあっての敗戦
・2走前(リステッド)はロスのない競馬での敗戦
・3走前(京王杯SC)はスムーズな競馬での敗戦
プラス・戦績からある程度の時計勝負には対応できそう
・先行馬はそれほど多くない
マイナス・近走は位置取りが安定していない
・重賞では勝ち負けできていない
・近走は着順以上の評価はできず、更なる相手強化
条件など・楽に先行できれば


12 ロジリオン (牡4/美浦・古賀/差)

近走・前走(京王杯SC)はスムーズだが、やや展開は向かずの3着
・2走前(ダービー卿CT)は斤量を背負った上、外を周り続けるロスがあっての敗戦
・3走前(リステッド)はスムーズだが、斤量を背負って勝利
プラス・好位から持続的な末脚が使える
・馬場や舞台を問わない安定感
・戦ってきた相手のレベルは上位
マイナス・キレでは劣るため、位置が取れないとどうか
・勝ち切るにはワンパンチ足りない感じも
条件など・楽に好位を取れれば


13 ダンツエラン (牝3/栗東・本田/差・追)

近走・前走(ローズS)は直線で他馬に寄られる不利があり、距離も長かったか
・2走前(しらさぎS)は軽斤量だが、内が使える馬場で外を周り続けての敗戦
・3走前(葵S)は差しも決まる展開での6着
プラス・1400m以下では大崩れしていない
・同舞台での重賞実績
・斤量53kg
マイナス・持ち時計が遅く、時計勝負になるとどうか
・位置が取れない点もプラスとは言えず
・近走は世代限定重賞でも好走できていない
条件など・よほど差し有利の馬場や展開になれば


14 アドマイヤズーム (牡3/栗東・友道/先)

近走・前走(NHKマイルC)は展開が向かず、落鉄もあっての敗戦
・2走前(ニュージーランドT)は淀みないペースを早めに動いた分もあっての2着
・3走前(朝日杯FS)は展開が向いたとはいえ完勝
プラス・先行力やレースセンス
・近2走は度外視可能
・斤量55kg
・近走の内容から京都でパフォーマンスを上げる可能性も
マイナス・持ち時計が遅く、初の1400mで時計勝負になるとどうか
・古馬との力関係は未知
・脚質から枠はもう少し内が良かった
条件など・楽に先行できれば


15 ショウナンザナドゥ (牝3/栗東・松下/差)

近走・前走(セントウルS)は初の1200mとはいえ、軽斤量かつロスのない競馬での5着
・2走前(NHKマイルC)は展開が向いたが、距離は長かったか
・4走前(フィリーズレビュー)は展開が向いての勝利
プラス・近走の内容から同距離は良さそう
・近走は度外視可能なレースも多い
・斤量53kg
マイナス・位置が取れず、キレでも劣る印象
・負かした相手のレベルは劣る
・持ち時計からあまりの時計勝負になるとどうか
条件など・差し有利の馬場や展開になれば


16 グレイイングリーン (牡7/栗東・池江/差・追)

近走・前走(リステッド)は馬場や展開が向いての勝利
・2走前(リステッド)は展開が向かず、渋った馬場も合わなかったか
・3走前(リステッド)はスムーズな競馬での2着
プラス・安定した末脚
・同舞台は2戦2連対
・良馬場の同距離では大崩れしていない
マイナス・近走からの相手強化
・位置が取れないため、展開待ちになりそう
・持ち時計からあまりの時計勝負になるとどうか
条件など・差しが決まる馬場や展開になれば


17 アサカラキング (牡5/美浦・斎藤誠/逃・先)

近走・前走(京王杯SC)は無理のないペースで逃げたが、時計勝負に対応できなかったか
・2走前(ダービー卿CT)は淀みないペースで逃げ、やや距離も長かったか
・3走前(阪急杯)は差しも決まる展開を逃げ粘っての2着
プラス・先行力や持続力
・同舞台での重賞実績
・近走は度外視可能なレースも多い
マイナス・持ち時計は遅く、時計勝負になるとどうか
・未勝利以外は逃げでしか好走していない
・脚質から外枠はマイナス
・実績はここでは劣る
条件など・楽に逃げられれば


18 レッドモンレーヴ (牡6/美浦・蛯名正/差・追)

近走・前走(安田記念)はそれほどロスのない競馬での敗戦
・2走前(京王杯SC)は展開が向かずの4着
・3走前(オーシャンS)は初のスプリントで馬場や展開が向かずの敗戦
プラス・キレはここでも上位
・前走からの相手弱化
・戦績からある程度の時計勝負には対応できそう
・前走内容からもマイルはやや長い印象で、距離短縮はプラス
マイナス・1400m以下では位置が取れず、展開待ちになりそう
・経験は少ないが、右回りでは馬券になっていない
条件など・位置取りよりもキレが問われるような馬場なら

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