◎レース回顧
ワールズエンドがスムーズにハナに立ったが、外からアサカラキングが競りかけてペースアップ。3Fが33.5-34.0の前傾ラップになった。3F目から7F目まで11.2-11.5のラップを刻み続け、コースレコードでの決着となった。
上位5頭中3頭は4角二桁番手。先行馬が総崩れになるほどのペースではなかったが、ある程度ペースが流れたことで内を立ち回った馬の差しが届いた。上位5頭は一桁馬番かつ道中で内めを追走しており、後方から外を周っての差しはかなり厳しかった印象。
時計勝負に対応できなかった馬や外を周り続けた馬は評価を下げなくて良さそう。
◎全頭回顧
1着 7 オフトレイル
出遅れから巻き返して中団を追走。直線はやや外に出して鋭く伸びてきた。
やや展開は向いたが、序盤のロスもありながらの勝利。やはりこの舞台を含め、直線平坦コースはベスト。差しが決まる馬場や展開なら上のレベルでも通用しそう。
2着 4 ワイドラトゥール
道中は中団の内を追走。直線は内から馬群を捌いて伸びてきた。
ロスのない進路取りとはいえ、このメンバー相手の2着は評価できる。鞍上のコメントや戦績からもこの舞台はベストか。今後も1400mかつ差しが決まる展開なら侮れない。
3着 1 ランスオブカオス
やや出前けしたが、巻き返して中団前の内を追走。直線は内からジリジリ伸びた。
軽斤量かつロスのない競馬だが、久々の1400mかつ重賞での3着は評価できる。上位馬にはややキレ負けしている印象。鞍上のコメントからはマイルがベストの可能性も。立ち回りの上手さや持続力が活かせる条件で狙いたい。
4着 5 ウインマーベル
道中は先団の内を追走。直線は最内を通ってジリジリ伸びたが、最後は交わされた。
ロスのない進路取りだが、展開が向いたとは言えない中での4着。ゴール後も伸び続けており、上位馬にはキレ負けした感じ。引き続きスピードの持続力が活かせる条件で狙いたい。
5着 9 シュタールヴィント
道中は中団後方の内めを追走。直線は勝ち馬を追うように伸びてきた。
やや展開が向いたとはいえ、このメンバー相手に差のない5着は評価できる。短距離にシフトしてからは安定しており、差しが決まる条件なら重賞で好走できても。
6着 14 アドマイヤズーム
スタート良く、先団後方の外めを追走。直線は馬群の真ん中を通ったが、伸び切れなかった。
やや外を周ったとはいえ、軽斤量かつスムーズなレースでの敗戦。実績を考えると物足りない内容。鞍上のコメントから休養明けの分もありそうだが、初の距離で時計勝負に対応できなかった可能性も。マイルに戻ってのパフォーマンスに注目したい。
7着 13 ダンツエラン
スタートは出たが、後方を追走。道中でやや位置を上げ、直線は大外を通って伸びた。
軽斤量とはいえ、4角で外を周るロスがありながら0.3秒差の7着。やはり距離は1400m以下が良さそう。差しが決まる条件であれば、どこかで穴を開けても。
8着 8 ワールズエンド
スムーズにハナに立ったが、外から競られながら逃げる形に。
直線は内を通って粘ったが、最後は苦しくなった。
序盤に脚を使わされ、ハイペースで逃げての敗戦。今回は度外視可能。このメンバーでも楽に先行できたのは収穫。控える競馬もできれば重賞でも通用しそう。
9着 18 レッドモンレーヴ
道中は最後方の外めを追走。直線は大外から鋭く伸びたが、前を捉えることはできなかった。
4角では大外を周るロスもあり、評価を下げる必要はない。やはりこの距離では位置が取れていない。位置取りよりもキレが問われるようなレースで見直したい。
10着 12 ロジリオン
道中は中団前の外めを追走。直線も外めを通ってジリジリとは伸びた。
外を周るロスがあり、上位馬にはキレ負けしての敗戦。今回は度外視可能。これ以上のレベルではどうかも、もう少し持続力が活かせる馬場や舞台で見直したい。
11着 15 ショウナンザナドゥ
道中は中団前の外を追走。直線も外を通ってジリジリ伸びた。
外を周り続けるロスがあり、評価を下げる必要はない。春と比較すると馬体重は増加しているが、鞍上のコメントからも現状は成長待ちという感じ。
12着 2 タイムトゥヘヴン
出遅れから最後方の内を追走。直線は外に出しながら伸びてきた。
最後方から届くほどの展開ではなく、1400mでの時計勝負にも対応できなかったか。今回は度外視可能。鞍上のコメントからも、距離延長かつ差しが決まりそうなレースで見直したい。
13着 16 グレイイングリーン
スタートは出たが、後方3番手を追走。直線は大外からジリジリ伸びてきた。
4角では外を周るロスもあり、評価を下げる必要はない。鞍上のコメントから進みが悪かったとのことで、状態面が万全ではなかった可能性も。重賞ではどうかも、差し有利の馬場で見直したい。
14着 3 ムイ
大きく出遅れたが、巻き返して中団後方の内を追走。直線も内からジリジリとは伸びた。
軽斤量かつロスのない進路取りだが、序盤のロスが響いての敗戦。今回は度外視できるが、今後もスタートは課題になりそう。よほど差し有利の条件でなければ、重賞では狙いにくい。
15着 10 アルテヴェローチェ
好スタートから先団の内めを追走。直線も内めを通ったが、あまり伸びなかった。
展開が向いたとは言えないが、軽斤量で見せ場なく敗戦。時計勝負にも対応できなかったか。鞍上のコメントから控える競馬の方が合っている可能性もあるが、現状だと重賞では狙いにくい。
16着 11 バルサムノート
スタートを出てから促して3番手の外を追走。直線は馬群の真ん中を通ったが、伸びなかった。
展開が向かず、やや外を周った分もあっての敗戦。久々に位置が取れたのは収穫。重賞ではどうかも、楽に先行できそうなレースで見直したい。
17着 17 アサカラキング
スタート後に促したが、ハナを奪い切れず2番手を追走。直線は内めを通ったが、粘れなかった。
序盤に脚を使った上、展開も向かずの敗戦。時計勝負にも対応できなかったか。鞍上のコメントからも、逃げられないと好走が難しい可能性も。楽に逃げられそうなレースで見直したい。
18着 6 ソーダズリング
スタート良く、中団前の内めを追走。直線は早々に手応えなく伸びなかった。
鞍上のコメントから落鉄やツメの状態も影響したか。今回は度外視可能。近走は比較的位置が取れている点は収穫。

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