【全頭考察】秋華賞 2025

◎レース傾向

京都開催の直近5年はAコース4日目または5日目での開催だが、今年は7日目。5年中3年は稍重での開催だった。基本的には差し有利のレース。
馬券になった15頭中8頭が4角1/2頭より後方。6番人気以下から馬券になった3頭はいずれも4角二桁番手だった。雨の影響で時計がかかる馬場になることが多い上、ある程度ペースが流れるため、差しが決まりやすくなっている印象。15頭中13頭が上がり3位以内の末脚を使っており、馬場状態問わず末脚は重要になりそう。
一方、好位の内めで溜めた馬も複数頭好走しており、外差しが絶対的というほどではない。枠による有利不利もそれほどなさそう。
基本的に勝ち時計は2.00前後かかることが多いが、昨年は1.57.1の好時計で決着している。馬場状態によってはスピードが問われるレースになる可能性も。

◎展開予想

近3走で逃げたことがあるのは、ケリフレッドアスク、テレサ、エリカエクスプレス、ヴーレヴーの4頭。前走で4角3番手以内だった馬も6頭おり、かなり先行馬が揃っている印象。絶対に逃げたい馬が多いわけではないが、どの馬がハナを取ってもスローペースになることはなさそう。
当日の馬場次第では差し決着になる可能性も。

◎全頭考察

1 ダノンフェアレディ (牝3/栗東・橋口/先・差)

近走・前走(紫苑S)は展開が向いての3着
・2走前(1勝クラス)はスムーズな競馬で完勝
・3走前(リステッド)はやや展開が向かずの敗戦
プラス・安定した末脚
・近2走は無理なく先行できている
マイナス・近走は着順以上の評価はできない
・初のG1で一気の相手強化
・多頭数や前傾ラップのレースは未経験
条件など・内有利の馬場なら


2 ルージュソリテール (牝3/栗東・藤原/先・差)

近走・前走(ローズS)はロスのない進路取りだが、ハイペースを先行しての敗戦
・2走前(リステッド)は展開が向いての勝利
・3走前(チューリップ賞)は直線で進路が狭くなる不利があっての敗戦
プラス・先行力やスピードの持続力
・近走は度外視可能なレースも多い
・脚質から内枠は悪くない
マイナス・初のG1で更なる相手強化
・前走の内容からもあまりの時計勝負になるとどうか
・先行馬が多い
条件など・内前有利の馬場や展開になれば


3 ジョスラン (牝3/美浦・鹿戸/差)

近走・前走(紫苑S)はスムーズな競馬での2着
・2走前(1勝クラス)はスムーズな競馬で完勝
・3走前(フラワーC)もスムーズな競馬での4着
プラス・安定した末脚
・戦績から時計勝負にも対応できそう
・前走の内容からも距離は全く問題なさそう
マイナス・初のG1で一気の相手強化
・近走は着順以上の評価はできない
・長距離輸送は未経験
条件など・スムーズな競馬ができれば


4 レーゼドラマ (牝3/栗東・辻野/先・差)

近走・前走(クイーンS)は出遅れたが、軽斤量かつ道中はスムーズな競馬で敗戦
・2走前(オークス)はロスのない進路取りでの敗戦
・3走前(フラワーC)はスムーズとはいえ完勝
プラス・先行力や持続力
・戦ってきた相手のレベルは上位
・3走前は今回の人気馬にも完勝している
マイナス・キレる脚はなく、前走のように出遅れるとどうか
・近2走は着順以上の評価はできない
・持ち時計は遅い
・先行馬が多い
条件など・持続力が問われる馬場や展開になれば


5 ブラウンラチェット (牝3/美浦・手塚/差)

近走・前走(オークス)はスムーズな競馬で敗戦
・2走前(桜花賞)は出遅れたが、やや展開は向いての敗戦
・3走前(阪神JF)は大幅な馬体減や折り合いを欠いた分もあっての敗戦
プラス・同世代で戦ってきた相手のレベルは上位
・追走面からも中距離は悪くない
マイナス・近走は度外視可能なレースも多いとはいえ物足りず
・上位人気馬には完敗している
・位置が取れず、キレでも劣る印象
条件など・楽に好位を取れれば


6 ケリフレッドアスク (牝3/栗東・藤原/逃・先)

近走・前走(紫苑S)は楽に逃げたとはいえ、ラスト2Fもほぼ失速せずの勝利
・2走前(1勝クラス)はスムーズだが、時計勝負に対応できなかったか
・3走前(オークス)は楽ではないペースを外枠から先行した分もあっての敗戦
プラス・安定した先行力や持続力
・脚質から内枠はプラス
・馬場や舞台問わず好走している
マイナス・前走からの相手強化
・先行馬が多い
・戦績から前走以上の時計勝負になるとどうか
条件など・内前有利の馬場や展開になれば


7 クリノメイ (牝3/栗東・須貝/先・差)

近走・前走(マリーンC)はスムーズだが、ダートが合わなかったか
・3走前(桜花賞)は外枠から無理に先行するロスがあっての敗戦
・4走前(チューリップ賞)は全くロスのない競馬で勝利
プラス・操縦性は良さそうで、この舞台は悪くない
・近3走は度外視可能
・戦績からも内めの枠はプラス
マイナス・G1では勝ち負けできていない
・先行馬が多い
・キレる脚はなく、位置が取れないとどうか
条件など・戦績から高速馬場が得意な可能性も
・楽に好位を取れれば


8 テレサ (牝3/栗東・杉山晴/先)

近走・前走(ローズS)はハイペースを先行したとはいえ、勝ち馬には完敗の2着
・2走前(2勝クラス)は早めに並ばれてからも最後まで失速せず逃げ切り
・3走前(リステッド)は展開が向かずの敗戦
プラス・先行力やスピードの持続力
・前走の内容からある程度の時計勝負には対応できそう
・1800mではゴール後も失速しておらず、距離延長は悪くない
マイナス・初のG1で更なる相手強化
・先行馬が多い
・逃げでしか勝っていない点はやや気になる
条件など・楽に先行できれば


9 マピュース (牝3/美浦・和田勇/差)

近走・前走(中京記念)は軽斤量かつ馬場や展開が向いての勝利
・2走前(NHKマイルC)はスタート後に接触はあったが、展開が向いての敗戦
・3走前(桜花賞)はロスのない進路取りでの4着
プラス・持続的な末脚
・馬場や舞台問わず大崩れしていない
・戦績からある程度の時計勝負には対応できそう
マイナス・マイルしか経験していない
・強敵相手には完敗している
・近走は着順以上の評価はできない
条件など・上手く足を溜められれば


10 エリカエクスプレス (牝3/栗東・杉山晴/逃・先)

近走・前走(京成杯AH)は上位馬より外を周ったとはいえ、スムーズな競馬で敗戦
・2走前(オークス)は大外から逃げた上、距離も長かったか
・3走前(桜花賞)は展開が向いたとは言えずの5着
プラス・先行力やスピードの持続力
・京都内回りでの勝利実績
マイナス・スピードが武器のため、この距離がベストとは言えず
・負かした相手のレベルはどうか
・先行馬が多い
・脚質から枠はもう少し内が良かった
条件など・スピードが問われる馬場なら


11 エンブロイダリー (牝3/美浦・森一/先・差)

近走・前走(オークス)は道中でやや力んでいた分もあっての敗戦
・2走前(桜花賞)はほぼロスのない競馬での勝利
・3走前(クイーンC)は淀みないペースを先行して完勝
プラス・スピードの持続力があり、脚質問わず好走している
・前走の内容から距離短縮はプラス
・戦績から時計勝負には対応できそう
マイナス・折り合い面はやや不安
・スピードが武器のため、この距離がベストとは言えず
・脚質からも枠はもう少し内が良かった
条件など・上手く脚を溜められれば


12 ヴーレヴー (牝3/栗東・武幸/先・差)

近走・前走(ローズS)は直線でやや進路をカットされる不利もあっての敗戦
・2走前(NHKマイルC)は外枠からハイペースで逃げての敗戦
・3走前(桜花賞)はロスのない進路取りでの敗戦
プラス・好位から持続的な脚を使える
・短距離だが、京都は3戦2勝
・近走は度外視可能なレースも多い
マイナス・G1では勝ち負けできていない
・時計がかかる馬場での好走が多い
・キレでは劣るため、位置が取れないとどうか
・1200mでも勝ち鞍があり、更なる距離延長への対応は未知
条件など・距離延長がプラスに働けば


13 セナスタイル (牝3/栗東・安田/差・追)

近走・前走(ローズS)は直線でスムーズに伸びれない中での3着
・2走前(1勝クラス)はスムーズだが、加速ラップを差し切り
・3走前(新馬)は展開が向いての勝利
プラス・安定した末脚
・同距離で2勝しており、距離に対する不安はない
・ある程度ペースが流れそうなメンバー
マイナス・前走から更なる相手強化
・位置が取れず、展開待ちになりそう
・外を周り続ける形になるとどうか
条件など・外差しが決まる馬場なら


14 ビップデイジー (牝3/栗東・松下/差)

近走・前走(ローズS)は4角でやや不利があったが、道中はスムーズな競馬での4着
・2走前(オークス)はスムーズな競馬で敗戦
・3走前(桜花賞)はスムーズだが、渋った馬場が合わなかったか
プラス・京都は2戦2連対でG1実績もある
・戦ってきた相手のレベルは上位
マイナス・近走は度外視可能なレースも多いとはいえ物足りず
・強敵相手には完敗している
・キレではやや劣るため、位置が取れないとどうか
条件など・好位で溜められれば


15 インヴォーグ (牝3/栗東・福永/先)

近走・前走(2勝クラス)は少頭数のスムーズな競馬で完勝
・2走前(1勝クラス)もスムーズな競馬での勝利
・3走前(1勝クラス)は淀みないペースを先行した分の5着
プラス・安定した先行力やスピードの持続力
・前走の内容からある程度の時計勝負にも対応できそう
マイナス・先行馬が多い
・初のG1で一気の相手強化
・脚質から枠は内が良かった
・負かした相手のレベルは疑問
条件など・前が止まらないような馬場なら


16 ランフォーヴァウ (牝3/栗東・福永/差・追)

近走・前走(ローズS)は追走すら怪しく、終始後方のまま大敗
・2走前(フィリーズレビュー)は直線で進路が狭くなる不利があっての敗戦
・3走前(阪神JF)は4角で他馬に寄られる不利もあっての敗戦
プラス・追走面からは距離延長も悪くない
・近走は度外視可能なレースも多い
・京都での重賞実績
マイナス・前走の敗因は不明
・G1での相手強化
・初の2000mで外を周り続ける形になるとどうか
条件など・外差し有利の馬場なら


17 カムニャック (牝3/栗東・友道/差)

近走・前走(ローズS)はスムーズだが、4角で内から寄られる不利がありながら完勝
・2走前(オークス)もスムーズだが、2,3着馬より外を周っての勝利
・3走前(フローラS)はロスのない競馬での勝利
プラス・安定した末脚
・実績は最上位
・1800m以上では4戦4勝
・前走の内容から時計勝負にも対応できる
マイナス・折り合い面からも外枠がプラスとは言えず
・ジリジリ伸びるため、直線が短いコースはどうか
条件など・よほど前残りにならなければ


18 パラディレーヌ (牝3/栗東・千田/差)

近走・前走(ローズS)は直線でスムーズに伸びれなかった分もあっての敗戦
・2走前(オークス)はロスのない競馬での4着
・3走前(フラワーC)は差しも決まる展開を追い込んでの2着
プラス・持続的な末脚
・京都は3戦2勝で3着1回
・ある程度ペースが流れそうなメンバー
マイナス・強敵には完敗している
・前走の内容からあまりの時計勝負になるとどうか
・大外枠がプラスとは言えず
条件など・外差しが決まる馬場なら

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